簿記ってなあに?

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簿記とは「帳簿記録」の略語
とも言われています。

帳簿をつける理由
のところでも触れましたが、
「お小遣い帳」「家計簿」も
立派な帳簿の記録なので、
知らず知らずのうちに
簿記に接していることになります。

会計帳簿のイラスト

帳簿に記録すること、
つまり、
帳簿をつけることを
簿記といいますが、
お金の流れの記録ですので、
毎日の出来事を
記録する日記とは異なって、
ご自分の会社が
どれくらい儲かっているのか、
ある程度の期間を
区切る必要があります。

税金を申告する場合と同じように
1年間だったり、
3ヶ月ごとだったりしますが、
この区切られた期間のことを
「会計期間」といいます。

この区切られた期間、
つまり「会計期間」ごとに、
現在の財産状況がわかる

「貸借対照表
(バランスシートともいう)」と、
どれだけ儲かったのかがわかる
「損益計算書」の2つの一覧表を
作成することになります。

もし、
期間を区切らなかったら
どうなるのでしょうか?

会社の経済活動は
永久に続くもの
と考えられていますので、
実際に儲かった金額がわかるのは
会社がなくなったとき、
つまり倒産したり解散したり
何らかの理由で
会社がなくなったときまで
わからない
ということになります。

room_office

「それでもいいじゃん!!」

と思うかもわかりませんが、
会社を運営していくためには
様々な人たちの協力が必要です。

例えば、
銀行からお金を借りるとか、
投資家からお金を集める場合は、

「この会社に
お金を貸してあげても
大丈夫かな?」

と考えます。

そこで、
参考となる資料が欲しくなります。

その資料が
「貸借対照表」「損益計算書」です。

会社がなくなるまで
2つの資料が作成できないとなると、
なかなかお金を
貸してくれませんよね。

なので、
ある程度期間を区切る必要がある
ということになります。

それから
期間を区切るもう一つの理由が、
納税です。

儲かっていたら
税金を納めなければなりません。

zei_zeimusyo

企業の場合は、
会計期間は自由に決められますが、
個人で商売をしている場合は
この期間が
所得税法に決められていて、
暦年単位(1月1日から12月31日)
となっています。

このように、
毎日のお金の流れを記録して、
会計期間ごとに
「貸借対照表」「損益計算書」
を作成する一連の流れのことを
「簿記一巡」といいます。

普段「簿記一巡」っていう言葉は
使いませんが、
せっかくなので、
頭の片隅に入れておいてください。

 

 

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