会計の歴史(メソポタミア編)

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簿記教室に通っても、
なかなか歴史を教えてくれません。

いきなり本題に入る前に
歴史に触れてみたいと思います。

会計にも歴史がある!

 

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もちろん会計史
という学問があるほど、
会計にも歴史があります。

会計の歴史は、
文明および商業活動の発展と
密接に関係しています。

一説によれば、
シュメール人が中心だった
メソポタミアの時代に
会計が発生したと
いわれています。

なんと、
紀元前3,500年頃の
世界最古の商業帳簿が
チグリス・ユーフラテス地域から
出土しています。

そして、
紀元前2,500年頃の
「ハンムラビ法典」には、
現在の財務報告書にあたるものを
「超自然的支配者」に
提出しなければならない
とされていました。

提出義務があるぐらいなので、
当然、記録の方法が確立され、
契約および領収書等が
備えらえていました。

「ハンムラビ法典」と聞くと
「目には目を、歯には歯を」
が頭に浮かびますが、
こんなことも
書かれていたんですね。

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紀元前1,000年頃には
少なくとも2つの銀行が存在し、
小切手・受取手形・為替手形
による取引も盛んに行われ、
売掛金・買掛金の概念も
現代と同様に
認識されていたそうです。

じゃあ、今と同じルールで
帳簿をつけていたの?
と疑問に思いますが
出土した商業帳簿は
単式簿記なので、
現在のような
複式簿記がなかった時代の帳簿付けは
さぞや大変だったと思われます。

会計帳簿のイラスト

ここで皆さんに質問です。

一体、何に記録をしていたのでしょうか?

 

正解は「粘土の板に針のようなもので記録」していました。

想像してみてください。

記録をつけるのに粘土板に書いていく姿を・・・。

間違ったらどうするのでしょうか。
緊張しますよね。

現在は
「パソコンで打ち込んで終わり!!」なので、
気楽なものですが、
当時は文字が読めることも
すごいことだった思いますし、
ましてや
書いて記録するとなると
知識人で身分も高かったと思います。

 

次は記録用紙が「粘土板」から「紙」へと移った紙発祥の地、エジプトへとつづきます。

※単式簿記・複式簿記の説明はあとで詳しくいたします。

 

 

 

 

 

 

 

 

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