複式簿記と単式簿記
テレビでたまに
「国や自治体の会計は単式簿記なので、
複式簿記に変えるべきだ」
と提案している
ある議員の言葉を聞いたこと、
ありませんか?
言葉だけ流れて、
説明をしている様子を
見たことがありません。
一体、何が違うのでしょうか。
「単式簿記」と「複式簿記」、
この言葉から連想されるのは、
単式って言うぐらいなので一つ、
複式ってことはたくさんってことかなあ
ぐらいは想像できませんか?
実はそのとおりなんです。
「えっ?」と思われるかもしれませんが、
何が一つで何が複数なのかといいますと、
一つの取引について記録される
帳簿の項目のことです。
文章で説明してもわかりにくいと思いますので、
例を挙げてみます。
11月15日 スマホの料金として7,500円を現金で支払った。
単式簿記の場合
日 付 |
| 収 入 | 支出 |
11/15 | スマホ代 |
| 7,500 |
|
|
|
|
複式簿記の場合
日 付 |
| 借方 | 貸方 |
11/15 | スマホ代 | 7,500 |
|
| 現金 |
| 7,500 |
この2つの違い、
わかっていただけましたか?
単式簿記は、
本当に1つだけで終わりですが、
複式簿記は2つの項目
「スマホ代」と「現金」が出てきます。
この複式簿記の書き方を
「仕訳(しわけ)」といって、
取引の内容が
一目でわかるように記録していきます。
こうしないと、
たくさんの情報量を処理できなくなっていきます。
一般企業や個人商店で帳簿をつける場合は、
この「複式簿記」の方法を採用しています。
家計簿やお小遣い帳は、
ルールはありませんが、
会社が帳簿をつける場合は、
この共通のルールでつけていきます。
なので「簿記」といえば
「複式簿記」のことを言います。
簿記にはルールがあり、
そのルールを知らないといけない
ということになります。
会計ソフトを買っても
このルールを知らないと使いこなせません。
がんばってルールを学びましょう!!